2014年7月21日月曜日

eラーニングシステム比較 「動学.tv」、「Moodle」、「Storm Maker」

ネットワークを使った教育サービスは今後もっとも成長が見込める分野のひとつです。学校へのコンピュータの導入が進む中、教師たちは学習方法を変革することが求められていますし、社員のスキルを効率よくアップさせることは企業の永遠の課題です。ネットワークを駆使して、より速く、より効率的に、そしてより安く学ぶことができるサービスを提供することができれば、その企業は大きく躍進するでしょう。先行しているのがAttainが運営する「動学.tv」というサービス。月額2800円で550以上の動画を閲覧することができます。
ここではいちぶのコンテンツを無料で体験できますが、単に多数の動画をそろえているというだけで、コンピュータのインタラクティブ性を活かしているわけではありません。動画を早送りする機能さえもないので、すでに知っていることを長々と説明されるとイライラします。後続の企業にもまだまだチャンスがあると言えそうです。
「動学.tv」は自力で多数のコンテンツを作成していますが、おそらく勝ち残るのは「web 2.0型」でしょう。つまりwikipediaのようにコンテンツをユーザーに作ってもらう形です。yahoo知恵袋を見ても明らかなように、人間には「理解できずに困っている人にわかりやすく説明してあげることで感謝される」ことに満足感を感じる傾向があるため、「技術的な知識が無くても簡単にeラーニングコンテンツが作れる」ツールを無料で提供することができれば、爆発的に普及する可能性があります。
このようなサービスは「eラーニングプラットフォーム」、「学習管理システム(LMS)」、「オンライン教育システム」などいろいろな呼び方をされています。
ムードル (Moodle)というオープンソースのサービスがあり、すでに4万以上のサイトで使われていますが、これはPHPで作られていてサーバーにインストールする必要があり、導入は簡単ではありません。
いっぽう有料サービスですがeラーニングのコンテンツを簡単に作成できるツールとして将来性を感じるのがロゴスウェア社の「Storm Maker」。
Power Pointで作成したプレゼン書類を変換する形なので独自の編集方法を勉強する手間が省けますし、音声合成でノートを読み上げてくれる機能があるため、(多少不自然な声になってしまいますが)音声レコーディングの手間もかかりません。また、画面操作を動画として記録する機能もあるため、アプリの使いかたの説明も簡単です。
高い開発費を投じたので抵抗はあると思いますが、こういったツールは無償で提供し、まずはコンテンツを増やすことを目指したほうがよいです。ロゴスウェアでは「Platon」という学習管理システムも提供してますので、マネタイズはこちらでやればよいのではないでしょうか。
また、デジタル・ナレッジ社が提供している「ゲーミフィケーションパーツ」も面白いです。
学習管理システムにアバター機能などを追加することで、学習の継続性を上げようというものです。アバター以外にも「ガシャ」や「レイドボス」など、ソーシャルゲームの機能の中で、学習に応用できるものは多そうです。
以上。簡単にまとめてみましたが、eラーニング事業は大きな可能性を秘めているにも関わらず、まだ成功例がなく、寡占状態にもなってません。今まで教育には無関係だった企業にとっても、非常に投資価値のある分野と思われます。

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